2023年7月27日木曜日

試乗イベント開催のお知らせ(ワイズロード川崎店)

2023年8月12日(土)〜20日(日)の8日間、神奈川県川崎市のワイズロード川崎店にてDAHONの試乗イベントを開催しますので、お知らせいたします。

今回の試乗イベントでは、大人気の軽量折りたたみミニベロ「K3」をはじめ、幅広い世代に人気の「BoardwalkD7」や限定モデルの「Horize Disc」などの通常では店舗での試乗を行なっていない人気モデルに試乗できる貴重な機会となりますので、ぜひご来場ください。

ワイズロード川崎店 試乗イベント

日時:2023年8月12日(土)〜20日(日)
場所:神奈川県川崎市川崎区砂子 2-10-2 カワサキ・ミッドマークタワー 1F/2F 
   
ワイズロード川崎店 
*Link → 公式ウェブサイト

ご用意するDAHONの試乗車は以下のとおりです。
*製品のカラー・仕様は都合により変更されることがあります。
*車体画像クリックで拡大します。

K3(ケースリー) Link → スペック等詳細

14インチコンパクトフォールディングバイクの理想形。3段変速を装備しながらも本体重量7kg台を実現。フレームへの負担を軽減させるDeltecテクノロジーを搭載。
※当日の試乗車Colorにつきましては、店舗までご確認ください。


Visc EVO(ヴィスク エヴォ) Link → スペック等詳細

DAHONが誇るオールラウンドバイク。Re-Barテクノロジーにより高いフレーム剛性を確保し、ユーザーのハイレベルな要求にも応えられる唯一無二の存在。
試乗車Color:スカイグレー


DEFTAR(デフター) Link → スペック等詳細

ミドルグレードからリリースする軽量性が特長のモデル。様々なカスタムへの拡張性も高く、ベースモデルとしても使用可能。
試乗車Color:ディープレッド


Horize Disc(ホライズ ディスク)【限定モデル】 Link → スペック等詳細

高いエアボリュームの極太タイヤで悪路走行の可能なワイルドなイメージのあるHorize Discを上品にまとめ、より高級感のある雰囲気に仕上げられました。
試乗車Color:レイヤーブラウン


Speed Falco(スピード ファルコ) Link → スペック等詳細

精悍なルックスのクロモリフレームモデル。クロモリ特有のしなりとETRTO451ホイールがもたらす快適且つ伸びのある走りは「Speed」の名に恥じない性能を発揮してくれる。
試乗車Color:マットガンメタル


Boardwalk D7(ボードウォーク D7) Link → スペック等詳細

鮮やかなカラーリングがクロモリフレームに映えるヨーロピアンスタイルバイク。洗練されたデザインと街乗りに適した使用感からはエントリーグレードを超えた喜びが得られる。
試乗車Color:ブリティッシュグリーン



また、試乗イベント期間中にDAHON製品をご成約いただきますと…
なんと先着10名様『スリップバック(輪行袋)』をプレゼント!!
(※14インチ自転車のご成約:先着5名様、20インチ自転車のご成約:先着5名様の計10名様が対象となります。)


通勤・通学はもちろん、自転車旅行などにも便利な人気のアイテムです。
※写真はイメージです。実際のアイテムとは異なる場合がございます。

皆様のご来店お待ちしております。

*ご用意する試乗車は事情により予告なく変更になる場合があります。
*試乗会の詳細については、ワイズロード川崎店の公式サイトをご覧ください。

2023年7月26日水曜日

ローカル駅からはじめる自転車散歩【JR東日本 常磐線 北千住駅】

 ゆっくり起きた予定の無い休日の朝、折り畳み自転車とともに列車に乗って、ふらっと思いのままにローカル駅で降りてみる。特別な観光地ではなく、普通に人が暮らし、働き、近所の公園で子どもが遊んでいる、なんの変哲もない町だけど、のんびり走ってみると、いろいろな発見や出会いがある。そんな、小径車だからこそのゆるい自転車散歩をお送りする連載記事。今回は、JR常磐線の北千住駅からスタートします。


 

* * *

 

千住といえば下町を代表する街の1つ。毛細血管のように細い道が入り組んでいて、多くの人でごった返しているイメージです。元々は江戸時代に整備された日光街道最初の宿場町として栄えたのが千住宿。今も東武線やJR常磐線の駅として大変な賑わいです。実際のところ、北千住駅はJR東日本管内の中でもベストテンに入る乗降者数の多い駅です。今日はこの駅からスタートし、隣の南千住駅に向かって走っていきたいと思います。

公共交通機関を利用して自転車を運ぶことを輪行(りんこう)といいます。サイクリングや旅行の行程の一部を自走せずに鉄道、船、飛行機、バスなどを利用するもので、遠くへ移動したり、時間を短縮することができます。

北千住駅近くを旧日光街道が走っています。千住宿だったときの目抜通りですから、その街道沿いに自転車を走らせていきましょう。旧街道なので、道路幅は狭めです。道の両側にはお店が連なっていて、その路上ではセール品などを各店舗が並べています。そこを縦横無尽に人や自転車が走り回り、車も通ります。つまり、令和時代も賑わいを見せています。

千住ほんちょう公園にて。君はいったい岩陰から何を覗き見しているのだ?

開店前のお店。シャッターも宿場町の雰囲気を漂わせています。

こちらは横山家住宅。足立区登録有形民俗文化財に登録もされています。江戸時代には再生紙の販売で栄えた商家だったそうです。


戊辰戦争では彰義隊が利用したことで柱に刀傷が、また太平洋戦争では焼夷弾の影響もあったとか。

今日はとても暑くなることが予想されています。しっかりと腹ごしらえをしないと暑さに太刀打ちできません。団子屋さんの軒先に自転車を停めて、椅子に腰掛けながら団子を頬張れば、江戸時代の旅人気分。すると、隣に座っていたおじさんから、これは折り畳み自転車ですかと質問を受けました。

今回乗っている自転車はVisc EVO。20段変速に加えて大きな目のタイヤでもあり、峠を超えるような長距離のサイクリングも可能です……とその走行性能を自慢していると、おじさんはさらにいろいろと質問を重ねてきて、自転車談義に花を咲かせることに。きっと昔の旅人もこのように休息をしながら、会話を楽しんだことでしょう。

街道沿いに先に行けば、今度は焼鳥屋を発見。朝からすごい数の焼き鳥が焼かれています。おいしそうなタレの匂いにつられて、ついついここでも購入しています。さっきから食べてばっかりですね。



このまま街道を進んでしまうと宿場を抜けてしまいます。ここでUターンをして宿場内の探検と行きましょう。先ほどは街道の目抜通りを抜けてしまいましたので、今度は裏道を走ります。北千住界隈はどういうわけか路地裏がとても多いので、路地裏探検の開始です。地図アプリにも載っていないような路地裏もありそうです。

例えば、この路地裏、真ん中にコーンが建てられています。「この先行き止まり」との記載がありますが……。

何の問題もなく、通り抜けていくことができました。

別の路地裏にて。路地裏にお寿司屋さんあり。このようなところで経営が成り立つのが不思議です。

道が狭く、自転車がすれ違うのも困難なくらいの細い路地が続いている場所もたくさんあります。

これでも広めの路地です。

夜の繁華街でしょうか。飲食店が軒を連ねています。

破天荒だけど人情味あふれる下町出身の警察官を描いた漫画がありましたよね。主人公の警察官が階段上から声をかけてきそう。

路地裏を抜けて、(細い道だけど路地裏と比較すれば)ちょっと大通りに出ると、かき氷の看板を発見。本日の気温はすでに30度を超えています。誰に誘われるでもなく、自然とかき氷店に足が向かってしまうのは仕方がないことですよね。

氷で利用する水と茶器にこだわった千住茶房にて。ふんわりとした氷にブルーベリーの甘さが染み渡っていて、火照った体に染み込んできます。

折り畳み自転車を使って千住の街の路地裏探検をしていることを伝えると、ぜひとも訪れた方が良い!と勧められたカフェがありましたので、今度はそのカフェに向かって自転車を進めます。

かき氷の後に飲むコーヒーはきっとおいしいでしょう……と思ったのですが、残念ながらオススメされたカフェは定休日。しかし、気分はすでにコーヒーですから、カフェを探さないといけません。ふと横に目を向けると、神社の境内にコーヒースタンドだ!

神様は私の気持ちをよく理解してくれているのですね。さっそく自転車を押していき、コーヒーを注文。かき氷で癒された後のカフェイン摂取が最高です。

店主は地元出身の人、近々足立区花火大会が開催されるとのことでとても興奮されていました。今日もすごい人だかりであるように感じますが、当日はもっともっと人で溢れるそうで、下町の熱気を感じずにはいられません。

マスターから、「北千住に来たならぜひ訪れて欲しいお店がある」とアドバイスをされましたので、せっかくだからそこに足を向けてみよう……って、ぜんぜん前に進めません。このままでは街を抜けるのが夕方になってしまう!断腸の思いであらためて訪問をすることにし、南千住に向かいます。

千住大橋北詰には松尾芭蕉の像あり。奥の細道はここからスタートしたそうです。

南千住に向かうには、隅田川を越える必要があります。隅田川の北側が足立区で北千住、橋を越えた南側が荒川区の南千住です。


千住大橋と呼ばれているこの橋は、隅田川に架かる橋の中でも最も古い歴史があります。江戸時代初期には防衛目的で隅田川にかかる橋はこの橋だけでした。ただ大橋とは名ばかりで、実際の橋は全長90メートルちょっとで、とても小さな橋なのです。江戸時代はこれでも大橋だったのでしょう。

千住大橋を超えると南千住。そこで最初に目にするのが素盞雄神社(すさのおじんじゃ)です。名前がとても珍しいですが、その名前の通り、スサノオノミコトを祀っている神社です。木陰で少し休んでから、先へと進みます。

素盞雄神社の境内には富士塚もあり、とても尊厳な神社であることがうかがえます。

旧日光街道にそって進めば、線路と南千住駅が見えてきます。駅の横にあるのが延命寺。ここはもともと小塚原刑場になります。

千住を通って江戸に入るとき、最初に見にするのがこの場所。江戸幕府は処刑場をここに置くことで、江戸に入って悪さをするとこうなるぞ!と見せしめにしたと言われています。東海道に位置する鈴ヶ森処刑場と並んで有名な二大刑場として知られています。幕末には吉田松陰や橋本左内などもここで処刑にあったと伝えられています(安政の大獄)。

このように書かれた説明文を読んでいると、怖い場所にいるなと感じて、ぞくっとします。ちょっと自分の周りの気温が下がったような気がしないでもありません。

南千住駅の横はJR貨物の隅田川駅もあります。歩道橋を押して渡っていると、複数の線路が見えてきます。


隅田川駅と名前がついている通り、川からすぐ近く、もともとは運河があって隅田川駅→運河→隅田川という経路で荷物が運ばれていく(来た)と思われます。駅周辺を走っていると、その名残を示す横断歩道が1つありました。

駅周辺に説明文や記念碑などが発見できませんでしたが、地名に歴史あり。

横断歩道の先には、やはり運河と思われる跡地がありました。今は公園の一部になっているようです。(荒川区立瑞光橋公園 汐入水門跡)

少し進んだ汐入公園の辺りには、以前は住宅街や原っぱが広がっていました。40年ほど前は強面のおじさん、明るいおばさん、駄菓子屋のおばちゃんなどもいた住宅街。原っぱに寝転がり花火大会をみたりすることができましたが、再開発にともない、当時の面影は全く残っていません。あのころに思いを馳せながら、汐入公園を隅田川沿いに走って行きます。



隅田川沿いにサイクリングロードはほとんど存在しないのですが、ここは特別。川沿いのサイクリングを楽しめます。とは言うものの、夏の日中に走ると日差しも強く、立ちくらみがしそうです。そよ風を楽しむというよりも日差しに晒され干からびてしまいそう。近くのお寿司屋さんに訪問し、冷やされたお茶と鉄火丼でエネルギーを蓄えて、今日の旅路を終えました。

南千住駅で輪行して帰宅しました。スタートとゴールが違うのも輪行サイクリングのメリットです。

 
今回巡ったポイントと走行ルートです。距離は約9km、歴史や風景の移り変わりを感じられた自転車散歩でした。


 

* * *

 

今回の「ローカル駅からはじめる自転車散歩」は如何でしたか?日本には全国くまなく駅があり、輪行すれば「楽に長距離を」「比較的安価に」移動でき、天候や体調の急な変化や機材トラブルにも対応できます。DAHONでは様々な折り畳み自転車をラインナップしていますので、走行機能と折り畳み機能のバランスを考えながら直感的な好みも含め、自分にあったモデルを選んでください。

DAHONでは様々な地方のローカルな鉄道駅を起点にした自転車散歩(ポタリング)記事を連載しています。更新時にはFacebookTwitterInstagramでお知らせしますので、ぜひフォローをお願いします。

 

*使用車体
 DAHON / Visc EVO(Color:ディビジョンシャンパン)

*この記事で紹介している情報は、2023年7月時点の取材に基づいています。
*自転車に乗車する際はヘルメットを着用するとともに、歩行者のいるところや細い路地などは押し歩きや迂回するなど、マナー優先でサイクリングを楽しみましょう。

2023年7月7日金曜日

ローカル駅からはじめる自転車散歩【JR東日本 中央線 国分寺駅】

ゆっくり起きた予定の無い休日の朝、折り畳み自転車とともに列車に乗って、ふらっと思いのままにローカル駅で降りてみる。特別な観光地ではなく、普通に人が暮らし、働き、近所の公園で子どもが遊んでいる、なんの変哲もない町だけど、のんびり走ってみると、いろいろな発見や出会いがある。そんな、小径車だからこそのゆるい自転車散歩をお送りする連載記事。今回は、JR中央線と西武線の国分寺線・多摩湖線が乗り入れる国分寺駅からスタートします。


 

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今回の起点、国分寺駅は西武鉄道の駅としては最も古い駅の一つなのだとか。駅前には商業施設も立ち並び、平日でも人通りの絶えないにぎやかな街です。一緒に走るのは、クロモリの乗り味がやさしいBoardwalk D7。重量は12.5kgと、軽さ至上主義の筆者としては少し重く感じる車体ですが、ボタン付きのサムシフターやフェンダー&スタンドといったデイリーなスペックは街なかの散歩にぴったりです。


国分寺駅を背にして南に走ってみると、屋根に小さなしめ縄のついた石像を見つけました。ちょうど「不動橋」のお向かいです。

ゆるい坂道に面した「不動明王」の像。


 振り返ればこじんまりとした「ふどうばし」があります。橋のかかる川は「野川」。

由来を書いた看板によると、これは「石橋供養塔」だとのこと。おそらく橋の架け替えに合わせて1832年に造られたようで、「常に人に踏まれている石橋」を供養したものだそうです。疫病や災いが石橋を渡って村に入り込むのを防ぐ意味もあると書かれていましたが、「橋、いつも踏まれて大変だったよね」という気持ちで造ったのでしょうか……? さすが八百万の神の国、ほっこりします。江戸時代の人とは普通に話ができそうだな、などと思いながら先へ進みます。

野川には立派な鯉が泳いでいました。これ、錦鯉なのでは?

野川には鴨のつがいも泳いでいました。これはカルガモですよね。

ホタルを増やすため、そのエサとなるカワニナの保護活動が行われています。


不動橋から少し西へ行き、再び野川をまたぐ「緑橋」を渡ります。こんなに静かでコントロール下にあるように見える川も、大雨のときなどは侮ってはいけないようです。


国分寺エリアは時折仕事で訪ねることがあり、以前から、自然豊かでいいところだなと思っていました。それでもあくまでメインは仕事。目的が終わればせいぜいお茶して帰るぐらいだったのですが、今回ゆっくり走ってみたことで、これまでは気づかなかった「懐かしさ」を味わうことができました。季節の虫の声や住宅街のアップダウン、曲線的な小道など。ペダルをこいでいて感じる風も、緑のあるところではにおいや温度、湿度が違うように思います。空き地を彩る花に、思わず自転車を下りてシャッターを押しました。

子どもの頃に当たり前だと思っていたけれど、いつの間にか身近にはなくなっていて、でもそれが何なのかはわからないものーーそんな何かがあるような気がします、国分寺。

ゆらゆらと咲き誇る黄色い花、木杭や鉄線がなんともノスタルジック。「空き地」ってあまり見なくなりましたね。

国分寺を語るうえで外せないのが「国分寺崖線」です。筆者は「がいせん」という言葉も国分寺のおかげで覚えました。これは立川市から二子玉川の辺りまで続く「がけ地」のことで、国分寺市内では北西端から南東部を貫いています。がけの高低差に由来する坂道も多く、冒頭の写真も実はその一つ。武蔵野台地の関東ローム層に染み込んだ雨水ががけ地の下から湧き水となって現れ、この辺りは古くから湧水の地としても知られているのです。


さて、ここから「お鷹の道」に入っていきます。現地の看板によれば、ここは江戸時代後期、尾張徳川家の「御鷹場」として使われていたそうです。鷹狩りの地となったことから「崖線下の湧水を集めて野川にそそぐ清流沿いの小道はいつのころからか『お鷹の道』と呼ばれ」るようになったとのことで、この地の暮らしの歴史の長さを感じました。

インコだ!

「キィー」というか「ギチギチ」というか、賑やかな鳴き声に空を見上げると、電線に鮮やかな黄緑色のインコが止まっていました。絶対に日本の野鳥ではないカラーリングに、通りすがりのお姉さんも「あっちにもいますよ!」と興奮気味。全国で増えているという野生化のやつか、と調べてみると、どうやらワカケホンセイインコという種類のようです。南インドやスリランカなどが原産ですが「タカなど天敵のいない都市の環境に順応したのでは」という記事も見つかりました。かつて鷹狩りが行われていた地で増える、天竺から来た鳥ーーなんだか因果なものだな、と思ってしまいました。


こんなにかわいい橋もきちんと使用されています。


自転車は押して歩きましょう。地元の人と道を譲り合って進みます。


強い日差しを竹林が遮ってくれて、ほっと一息つくことができました。ゆっくり歩いていると、学校帰りの生徒たちとすれ違うこと幾度か。こんなすてきな道が通学路だなんて、ちょっとよすぎませんか? あまつさえ制服カップルもいました。これはもう、自分もここで青春を過ごした思い出を持っていることにしたいと思います。出身地を聞かれたら「横浜です」みたいに「国分寺です」って言おうっと。

引き寄せられずにはいられない訴求力。


うわー、これは毎日来たい!

「新鮮野菜」と書かれたのぼりを見つけて自転車を止めると、そこには野菜の無人販売所がありました。とれたてのパクチーなども置いてあって否が応でも胸は躍り、ぽっかりと静かな空間はもはやワンダーランド。

片っ端からいただきたいと思うものの、帰りの荷物が重くなってしまうのでそうもいかず……迷いに迷って、今夜の晩酌を想像しながらそら豆に決めました。

お金はここに入れればいいんだな。

これで200円というお得ぶり。後日、近所のスーパーでこれぐらいのパックが倍額で売っているのを見ました。

ほくほくで無人販売所を後にします。そのすぐ近くにあるのが、真姿の池(ますがたのいけ)弁財天です。




ときは平安時代。玉造小町さんという女性が病気になった際、国分寺の薬師如来のご利益で元気になり、元の姿に戻ったことから「真姿の池」という名がついたとのこと。玉造小町さん、きっと美女なのでしょうね。穏やかな水面は見るだけでも涼しげで、緑あふれる境内にふしぎな空気を醸し出しています。そしてこの神社の目の前には湧き水ポイントが。


都市化によって水の湧出量も減っているらしく、ここは貴重な湧水源の一つであるそうです。

タイミングによっては観光客で賑わうこともあるようですが、この日は地元の方が犬の散歩に来ていたぐらいで、ほとんど人影もなく静かでした。おかげでしばらく水を眺めたり触れてみたり、のんびり一息つくことができました。

このまま北上し、大きい道に抜けて帰る予定だったのですが、ここでリサーチ不足が露呈します。進行方向を振り仰げば、なかなかの石段が立ちはだかっているではありませんか。脇道もなく、これは自転車をかつぐか引き返すかしかありません。

お姉さんがゆっくりと上っていくのを見守るばかり。

少し呆然としつつ水分補給をしていると、地元のガイドさんらしき方が「自転車散歩ですか?」と声をかけてくれました。「輪行して来たんです」と答えると、ご自身も若い頃はロードバイクで富士山を登ったことなどを語ってくださり、自転車談義に花が咲きました。「線路の向こう側にある野川の源流は日立中央研究所の敷地内だけど、年に2回、一般公開されるんですよ。次は秋に来てみてくださいね」との有益な情報も。石段を迂回するための近道を教えてもらい、お礼を言って来た道を少し戻ります。

わっ、ビックリした。かわいい置物。

市のウェブサイトに「かつては5〜6月に見られたホタルは近年はほとんど見られない」とありました。保護活動が身を結ぶことを祈ります。

お鷹の道を抜けても、日暮れまでまだまだ時間はあります。国分寺にお参りして帰るのも一案だし、北上して「姿見の池」に行ってみるのもいいかもしれません。ただーー今はカバンの中のそら豆が気になって仕方ないのです。「早く茹でたほうがいいよ」「とれたての鮮度が落ちちゃうよ」と、背中側から豆たちがささやきかけてくる気がします。ここはもう、さっと電車に乗って最速でビールをキメてしまいましょう! 輪行ってこういうところが最高ですよね!

 

今回巡ったポイントと走行ルートです。距離は約1.5kmと短いながらも、収穫の多い自転車散歩でした。


 

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今回の「ローカル駅からはじめる自転車散歩」は如何でしたか?日本には全国くまなく駅があり、輪行すれば「楽に長距離を」「比較的安価に」移動でき、天候や体調の急な変化や機材トラブルにも対応できます。DAHONでは様々な折り畳み自転車をラインナップしていますので、走行機能と折り畳み機能のバランスを考えながら直感的な好みも含め、自分にあったモデルを選んでください。

DAHONでは様々な地方のローカルな鉄道駅を起点にした自転車散歩(ポタリング)記事を連載しています。更新時にはFacebookTwitterでお知らせしますので、ぜひフォローをお願いします。また「ローカル駅からはじめる自転車散歩」のInstagramアカウントもぜひチェックしてみてください。

 

*使用車体
 DAHON / Boardwalk D7(Color:グラナイトグレー)

*この記事で紹介している情報は、2023年6月時点の取材に基づいています。
*歩行者のいるところや細い路地などは押し歩きや迂回するなど、マナー優先でサイクリングを楽しみましょう。