2024年8月20日火曜日

BIG APPLEに代わるK9Xカスタム用16インチワイドタイヤ「BILLY BONKERS」比較レビュー

 先月 K9X用純正アクセサリーとして発表したBILLY BONKERSを、ノーマルタイヤやカスタムで人気のタイヤと比較して、ご紹介いたします。
 

 
自転車もファッションの一部で、センスよく乗っている姿を見かけると格好いい!と思いますよね。自転車は洋服と同じで、ルックスだけでなく、乗るシーンや目的に合ったものを選んでいるかも、その人のセンスとして見られます。

自転車をセンスよく乗るには、カスタムするのが早道! そのカスタムでまず最初に取り掛かりたいのが、タイヤの交換。細かく言えば側面の色やトレッドパターン(溝の形状)などもありますが、ざっくり言えば細いタイヤと太いタイヤという違いだけでも、ぱっと見で大きく雰囲気が変わります。また乗り心地も劇的に変わるので、自分の自転車に変化が欲しい方には一押しのカスタムパーツとなります。

今回は、K9X用純正アクセサリーとして発表したBILLY BONKERSを、ノーマル(標準仕様)のタイヤ(CST C1653)、これまでカスタムで人気だったタイヤ(BIG APPLE)と比較してみましたので、ぜひご覧ください。
 
 

◼️比較するタイヤ

ノーマル(標準仕様)のタイヤ:CST C1653
CSTはCheng Shin Tireの略で、台湾を代表するCheng Shin Rubber社のブランド。K3のタイヤ 14x1.35 に対してK9Xでは少し幅広の1.5を採用することで、乗り心地や安定性を高められています。


これまでのカスタムの主流:SCHWALBE / BIG APPLE
ハイレベルレベルな快適性とモダンなデザイン、安全なパフォーマンスを兼ね備えて日本国内でもワイドサイズで人気の高く、バルーンバイクというトレンドを生み出したシュワルベのビッグアップル。その大きなエアボリュームは、スムーズな回転と快適な乗り心地をもたらし、路面コンディションの影響を受けやすいとされる小径車においても、カスタムでよく用いられています。シュワルベはドイツが誇る高品質タイヤメーカーです。


DAHON公式アクセサリー:SCHWALBE / BILLY BONKERS
同じくシュワルベの、パンプトラック・ダートジャンプ・スロープスタイル向けに開発されたタイヤです。細かなノブがブロックが密に配置されたことでグリップ力が増し、オンロードからグラベルまで高いパフォーマンスを発揮します。高いグリップ性能に加えて良く転がるので、河川敷などちょっとしたオフロードから日常使い、通勤通学まで幅広く使えます。BIG APPLEより大きく軽量なのも大きなポイントです。


スペックの違いはこちら。


 
◼️見た目の比較

ロードバイクなどに採用されている700cサイズタイヤでは、幅の細いタイヤほどスマートで軽く見え、エアボリュームの大きい太いタイヤほどワイルドな印象となります。加えてK9Xをはじめとする小径車の場合は、太いタイヤは安定の良さも連想されます。

はじめに、タイヤの違いによる車体全体のイメージがどう変わるかを見てみましょう。

ノーマルタイヤ

車体全体のバランスが良く、特にタイヤに目がいくことがないので良い意味で普通のイメージ。

BIG APPLE

ボリュームのあるタイヤに目がいき、ワイルドな印象。

BILLY BONKERS(DAHON公式アクセサリー)

ブロック状のトレッドパターンがよりワイルドで、見た目からもオフロード走行も期待させる佇まい。

次に、車体全体を真後ろから見たフォルムでの比較です。左からノーマル(標準仕様)、BIG APPLE、DAHON公式アクセのBILLY BONKERSと並べました。遠目には分かりにくいですが、近くで見ると(画像を拡大すると)ノーマルの細さ(1.5インチ)に比べ、右2台は太さ(2.0)に気付きます。

路面の綺麗な舗装路では、細いタイヤの方が走りは軽い傾向があります。逆に、オフロードでは太いタイヤのほうがグリップ力に優れ快適で、パンクもしにくくなります。また小径車では舗装路でも路面のちょっとした凹凸をダイレクトに拾うので、エアボリュームの大きな太いタイヤの方が乗り心地も良くなります。

こちらは、折りたたみ状態での比較画像。右2台のタイヤの太さが際立っています。


後輪の部分アップです。太さやトレッドパターンが異なることで、大きく走りに影響するので、自分が求める性能をはっきりさせることが重要となります。

ノーマルタイヤ

直進時はスリックタイヤに近い接地面を使いながらグリップを確保し、サイドにかけて溝を設けることでカーブでの横滑りにも気を配っています。今回の3台の中では幅も細く加速感が得られる、オンロード仕様のタイヤです。

BIG APPLE

タイヤ全体にしっかりとしたトレッドパターンを刻むことで、雨天時など滑りやすい路面にも対応。ノーマルよりもエアボリュームがあるため安定感もあり、乗り心地が増します。

BILLY BONKERS(DAHON公式アクセサリー)

ノブは大きくて高いほうがグラベルでは路面に食い込んでくれるので、グリップが高くなります。BILLY BONKERSは細かいノブが連続して並んでいるので、グラベルシーンに対応しつつも、オンロードも快適に走行できるバランスに保たれています。K9Xにはディクスブレーキも標準装備され雨天時の制動力も高められていますので、このタイヤとあわせて運用すれば通勤通学などで日常的に走る方にも大きな安心材料となります。

 
◼️シーンに応じた走行性能

普段の生活だけでなく、愛用の自転車で色々なところを走りたい方は多いと思います。簡単に折りたためて鉄道など公共交通機関でどこへでも気軽に移動できるK9Xなら、郊外や旅先でのサイクリング、キャンプや釣りのお供にも便利なので、グラベル(非舗装路)を走る機会は案外あるかも。

グラベルシーン

比較目的に林間のグラベルを走ってみましたが、想像以上に路面への食いつきが良いBILLY BONKERSの走破性に驚きました。こういったコースでの試乗会などができれば最高ですね!

オンロードシーン

ノブが高くグラベルに強いBILLY BONKERSですが、オンロードでも遜色なく高速走行ができました。これは最強ではないでしょうか。

カーブシーン

グリップ力が重要となるカーブでも、BILLY BONKERSは高い走行性能を発揮しました。街なかの舗装路でも荒れた路面は多いので、これくらい太くてノブの高いタイヤの方が安心して走られそうですね。

細いタイヤが転がり抵抗が少ないというのはツルツルの路面での話で、アスファルト舗装くらいの凹凸のある路面では、転がり抵抗が若干増えたとしても太いタイヤの方が、凹凸を乗り越えるエネルギー消費が少なく全体としては太いタイヤの方が有利な場合もあります。
 

 
カスタムの第一歩はBILLY BONKERSで決まり!

標準タイヤからBILLY BONKERSにすれば見た目がより格好良くなるだけでなく、適正空気圧で乗ればスピードもさほど犠牲になりません。乗り心地、対パンク性能、グリップ力などが向上し、様々な路面での走りが楽しくなるので、ぜひお勧めしたいカスタムです。

BIG APPLEと比べて大幅な軽量化となり(370→300g)、DAHON公式アクセサリーとなったことで今後の流通も安心なタイヤです。カスタムの第一歩はBILLY BONKERSで決まりですね!


BILLY BONKERSの入荷は現時点で9月ごろを予定していますが、全国のDAHON正規販売代理店で予約いただけます。数に限りがありますので、ぜひお早めに最寄りの店舗までお問い合わせください。

 

*Link → 関連記事:K9Xユーザー必見!シュワルベのワイドタイヤ「ビリー・ボンカーズ」16インチサイズをDAHON純正アクセサリーとして取り扱い決定!

K9Xは公式オンラインストア「SHIFTA」でも購入いただけます。
詳しくはブランドサイト製品ページをチェック!
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